「スティール・ヴォイス – 金属が語るのは能動態か受動態か」 STEEL’S VOICE – “Are the voices of steel in Active Voice or Passive Voice?”

Satellite Gallery, Aichi University of the Arts
Exhibiting Artists: Park Minsu, Motohiko Tezuka, Tsubasa Tonooka, Rina Murao

会場:愛知県立芸術大学サテライトギャラリー
会期:2016年6月29日(水)〜7月3日(日)12:00-19:00
出品者:手塚元彦+パクミンス+外岡翼+村尾里奈

主催:愛知県立芸術大学
企画:愛知県立芸術大学彫刻専攻村尾研究室
オープニングパーティー:2016年5月3日(水)18:00-19:00
ギャラリートーク:2016年7月3日(日)14:30-15:30
(会場:サテライトギャラリー第2室)

本展は、彫刻分野で金属を主な素材とした作品を制作している者による展覧会です。彫刻の教員、学生に関わらず、金属が好きで金属の彫刻制作を行っている人は、ずっと金属にこだわって制作を続けているものです。そういう人達はどうして金属で作品を作っているのでしょう?金属による彫刻だからこそできる作品とはどのようなもので、またそこに何か共通するテーマはあるのでしょうか?本展は、金属による彫刻の特徴を探りつつ、金属という素材と各々が表現しているテーマとの関係性を探る展覧会です。

展覧会名の“ヴォイス”とは、2つのことを意味します。一つは「声」や「主張」を意味し、もう一つは言語学でいう動詞の語形変化の「態」を意味します。彫刻には、彫刻が発する言葉ではない「言葉」がありますが、その言葉は、素材や形態、表現している内容など複数の要素が合体した「複声語」です。そして本展では彫刻の言葉の元となっている素材は金属です。金属には石や木のように、もともとの形がありません。それは液体状に溶かされ「工業規格」によって丸棒や角材などの形として私たちに提供されます。材料を様々に変化させて作った作品はそれぞれどのような態で語っているのでしょう?能動態は「前に出る」感じ、受動態は「引く」感じ、使役態は他に何かを「させる」感じがします。そのように鑑賞者に様々なサゼッション(提案、示唆)をするのが彫刻の言葉です。

愛知県立芸術大学サテライトギャラリー HP スティール・ヴォイス展
Photos of the Exhibition at the Satellite Gallery, Aichi University of the Arts
http://sg-aigei2016.blogspot.jp/2016/07/jun29-jul3-2016.html