「彫刻のアロンジェ – 物理的限界を超えて」

会期:2017年5月3日(水)〜5月21日(日)12:00-19:00(月曜休廊)
会場:愛知県立芸術大学サテライトギャラリー
〒460-0006 名古屋市中区錦3-21-18 中央広小路ビル3F Tel:052-253-9016
出品者:クリストファー・カーツ+柄澤健介+村尾里奈
主催:愛知県立芸術大学
助成:NOMURA 野村財団
企画:愛知県立芸術大学彫刻専攻村尾研究室
オープニングパーティー:5月3日(水)18:00-19:00
ギャラリートーク&クリストファー・カーツ氏による講演会:5月7日(日)14:00-15:30

<クリストファー・カーツ氏 出品作品 の一部>

本展は愛知県立芸術大学が国際交流事業として招聘するNY在住の彫刻家・家具作家のクリストファー・カーツ氏との交流展です。カーツ氏は、米国カンザスシティ・アートインステトゥートで彫刻を2年間学んだ後、NY州アルフレッド大学アート&デザイン学部へ転校し、同大学を1998年に卒業。同年ハーバード大学大学院建築科(GSD)キャリアディスカバリプログラムでランドスケープ・アーキテクチャーを学び、卒業後は世界的に著名な彫刻家であるマーティン・パーイヤーのアシスタントを5年間務めました。2005年に独立し、彫刻と家具の制作を開始。2005年にLouis Comfort Tiffany Award、2007年にNew York Foundation For the Arts (NYFA) Awardなど数々の賞を受賞し、現在ではファインアートとデザインの垣根を超えた若手アーティストとしてウォールストリート・ジャーナルで紹介されるなどアメリカで注目されています。本展は、カーツ氏を日本で紹介する初めての展覧会となり、愛知県立芸術大学に約1ヶ月間滞在して制作した作品を含む彫刻および家具を約10点を展示します。

展覧会名の“アロンジェ Allongé”とは、フランス語で「引き伸ばす」ことを意味するクラシックバレエ用語です。それは腕を外に向けて手を伸ばし指先のずっと向こうに意識を持っていくという意味が込められたポーズのことです。森や植物からイメージする軽やかで飛翔感のある彫刻を制作しているカーツ氏と、登山の経験から山の雄大さやそのスケール感を彫刻に凝縮させている柄澤氏と、構造体を用いて身体の周りの空間と、その彼方に広がる水平線や地平線とを繋ぐ作品を制作している村尾氏。3名の作品に共通することが彫刻のアロンジェです。それはすなわち彫刻の物理的限界を超えた領域に言及し、その力を彫刻に体現させることです。

Christopher Kurtz
https://www.christopherkurtz.net/

 

<柄澤健介氏 出品作品の一部>

柄澤健介
2016年 金沢美術工芸大学大学院博士後期課程満期退学。
名古屋市在住、愛知県立旭丘高等学校教諭。
ワックス、木、鉄などを用いた彫刻作品を制作。登山やスキーの体験から体感的なスケールを彫刻へと凝縮し、事物を捉える尺度の変容を試みる作品を制作している。主な展覧会に「DUE MONDI」 (VIASATERNA,ミラノ) 、「OBJECTS IN MIRROR ARE CLOSER THAN THEY APPEAR」(The Three Konohana, 大阪) 、「変わらぬ地平」 (Take Ninagawa, 東京) など。http://cargocollective.com/kensuke-karasawa

「スティール・ヴォイス – 金属が語るのは能動態か受動態か」

愛知県立芸術大学サテライトギャラリー Steel’s Voice スティール・ヴォイス展

会場:愛知県立芸術大学サテライトギャラリー
会期:2016年6月29日(水)〜7月3日(日)12:00-19:00
出品者:手塚元彦+パクミンス+外岡翼+村尾里奈
主催:愛知県立芸術大学
企画:愛知県立芸術大学彫刻専攻村尾研究室
オープニングパーティー:2016年5月3日(水)18:00-19:00
ギャラリートーク:2016年7月3日(日)14:30-15:30
(会場:サテライトギャラリー第2室)

本展は、彫刻分野で金属を主な素材とした作品を制作している者による展覧会です。彫刻の教員、学生に関わらず、金属が好きで金属の彫刻制作を行っている人は、ずっと金属にこだわって制作を続けているものです。そういう人達はどうして金属で作品を作っているのでしょう?金属による彫刻だからこそできる作品とはどのようなもので、またそこに何か共通するテーマはあるのでしょうか?本展は、金属による彫刻の特徴を探りつつ、金属という素材と各々が表現しているテーマとの関係性を探る展覧会です。

展覧会名の“ヴォイス”とは、2つのことを意味します。一つは「声」や「主張」を意味し、もう一つは言語学でいう動詞の語形変化の「態」を意味します。彫刻には、彫刻が発する言葉ではない「言葉」がありますが、その言葉は、素材や形態、表現している内容など複数の要素が合体した「複声語」です。そして本展では彫刻の言葉の元となっている素材は金属です。金属には石や木のように、もともとの形がありません。それは液体状に溶かされ「工業規格」によって丸棒や角材などの形として私たちに提供されます。材料を様々に変化させて作った作品はそれぞれどのような態で語っているのでしょう?能動態は「前に出る」感じ、受動態は「引く」感じ、使役態は他に何かを「させる」感じがします。そのように鑑賞者に様々な「サゼッション(提案、示唆)」をするのが彫刻の言葉です。

愛知県立芸術大学サテライトギャラリー HP スティール・ヴォイス展
http://sg-aigei2016.blogspot.jp/2016/07/jun29-jul3-2016.html